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  • 執筆者の写真Salla

古楽

更新日:2021年2月17日

生徒さんとの会話をきっかけに、最近また少し古楽を聴いています。

バロック以前くらいの時代の西洋音楽を指して古楽と呼ぶ(古典派初期も入ることもあるかな)のですが、学生時代はこの辺の音楽を集中して聴く機会があったので懐かしく記憶が掘り起こされています。

当時も好きだったギョーム・ド・マショーという14世紀フランスの音楽家の作品など、特徴的な五度の音程の重なりが今聴いても現代的な響きにさえ聴こえて新鮮です。


学生時代は古楽器か民族楽器をひとつ学ぶのが必須の学科にいたので、当時私はリュートという琵琶の仲間(祖先が同じ)の弦楽器を選びました。

たまたま当時好きでよく聴いてた音楽CDの参加ミュージシャンの方の中にそのリュートの学科の先生がいらっしゃったので迷わずミーハー精神で受講したのですが、落ちこぼれも良いところだった黒い歴史です。

他に選択できる楽器としてはリコーダーやチェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ(これらは古楽器)、サントゥール(これはイランの民族楽器)などもあって、受講中はずっと大学から楽器を貸与して頂けたのでなんとも贅沢な話でした(その後楽器の貸与はなくなったと聞いていますし、学科自体もなくなったので豊かな時代ではあったのでしょう実際に)。


当時は今のようにネットも発達しておらず古楽や民族音楽のCDは限られたお店でしか売られていませんでしたが、研究棟には学生が借りることの出来る音源がたくさんあって天国のようでした。沢山カセットテープ(!)にダビングして勉強したものです。


その後環境が変わってそれらのテープは処分したりで少なくなり、音楽からも遠ざかって久しかったのですけれど、良い時代だなと思ったのは最近の音楽のサブスクリプションサービス。

買うとなったらレアかつ高額になりがちなこれら音源が聴けるではないですか。


もちろん普通にネットで検索したら聴けるものでしょうけれど、その音源が公式のものか違法アップロードされた物なのかの区別がつきにくくまた唐突かつ騒々しい広告もわずらわしく、でなかなか今までは気持ちが動かされませんでした。

違法なコンテンツの享受(知的所有権の侵害)、特に音楽に関してはやりたくないと思ってきていて、しかしサブスクリプションサービスはちゃんと作者にお金が入る仕組みとなっているのが良いなと思います。

もちろん音質面では満足がいかない場合もありますけれど、気に入ったら購入すれば良い訳でそうやって購入した作品もいくつかあり、何とも良い時代。


とはいえサブスクリプションもそれぞれのサービスで得手不得手があるみたいで、こっちのサービスにはこの作品はあるけどこっちにはない、ということも往々にしてあってあと一歩足りない感じでもあり。でもそのうちこれらの面も整備されていくのでしょう。


現在はAmazon のprime musicを経てApple musicを使ってます。もともとiTunesで手持ちのすべてのCDを管理しているのでライブラリ一覧出来て便利。Amazonではハイレゾ音源のサブスクサービスも出てきたみたいですが、その前に対応するUSB-DACかオーディオインターフェイスを買い替えたいところです。

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